2030年の実現目指す立体テレビが高精細に。スマホサイズでも裸眼3D

8月 17th, 2017 by admin

NHK放送技術研究所で5月25日~28日に開催された「技研公開2017」。23日にマスコミ向け先行公開が行なわれ、NHKが手掛けている「インテグラル立体テレビ」の最新技術が展示されました。裸眼で立体視が可能なインテグラル立体テレビは、多くの微小なレンズを多数並べたレンズアレーを用意し、そこを通って生成された画像を複数のカメラで撮影し、同じくレンズを組み合わせた専用のディスプレイで表示するシステムを基本としています。2030年頃の実用化システム構築を目指し、立体像の高品質化が進められている。実現するのが放送なのか、通信経由なのかは未定で、スマホなどをセカンドスクリーンとして観られる形も検討していくということです。2017年の展示では、現在のスマートフォンディスプレイをベースとした小型のディスプレイを展示し、手に取って様々な角度から立体映像を見ることができます。試作機の解像度は4Kで、今後ディスプレイの精細化が進めば、より滑らかな解像感を実現できるようになるということです。新たに、複数の立体映像を連続的に合成する手法も提案しています。画素数の増加を目指して、独立した複数の直視型表示パネルによる立体映像を連続的に画面合成する方式を紹介しているのです。レンズ構成がシンプルで拡散板を必要としない薄型の合成光学系も新たに設計し、表示装置を試作。立体映像の画素数を、映像を合成しない場合の約4倍に増加したということです。

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