「心の動き」も記録するウェアラブル端末の進化形

8月 30th, 2016 by admin

身体の運動を記録する、いわゆる活動量計は徐々に浸透してきているが、さらに「心の動き」もログを取るガジェット、ZENTAが登場した。ロンドンのメーカー VINAYA が開発している ZENTA はリストバンド型のライフログガジェットだ。このカテゴリーの一般的なモデル同様に、歩数やアクティビティ、睡眠といった情報を記録するのだが、さらにユーザーの感情の状態をも測定してしまうという。メーカーは「世界で初めてバイオメトリクスセンサーを搭載したウェアラブルデバイス」とうたっている。デバイスは心拍、呼吸、脈拍、皮膚電位活動、血中の酸素数値や飽和度、皮膚温度、声などなどを測定し、こうした身体の情報だけでなく、スマートフォンとシンクしてその利用状況もトラッキングするのだそう。これらのデータを複合し、ユーザーの感情の起伏を読み解くというのだ。ディープラーニング的なアルゴリズムによって、使えば使うほどデバイスのユーザー理解が深まる仕組みになっている。ストレスを感じている、ハッピーな気分、不機嫌……といったメンタルの状態を測定し、ビジュアルやグラフによって明快に示してくれ、過度にストレスがかかった時などにスマホに通知やアラートを送ることも可能となっている。リラックスして心を落ち着かせるための瞑想や呼吸法にユーザーをスムーズに導いてくれる機能も備えているところが面白い。注意力散漫にならないよう、スマホからの通知をフィルタリングできるという機能もある。スマホもストレスの温床になりうる、ということだろう。

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